球場散策の日々⚾️

沖縄に住む野球観戦好きの暇人くんの独り言です。どうか温かく見守ってください。

観戦記〜決勝 石嶺VS美東 沖縄県中学校軟式野球大会

2019/12/28

ダブルヘッダーで行われた決勝戦那覇地区3位の石嶺中学と中頭地区1位の美東中学の対戦。

この日は天候に恵まれ、夏にも似た強い日差し。第2試合の最中からはスタンドで日傘をさす観客の姿も見られた。

この季節独特の冷たい強風もなく、選手達にとっては最適なコンディションとなった。

 


【沖縄中学軟式野球】決勝 石嶺中学VS美東中学 沖縄県中学校軟式野球大会

 

この試合は先日の記事ですでに触れているが、石嶺中先発の女子投手・金城梨乃投手のピッチングに尽きる。

 

初回ランナーを出したものの、牽制球で一塁ランナーを誘い出し、ピンチを切り抜けると、その後は、緩急を駆使してフライやゴロを量産し、随所で三振も奪う見事なピッチング。

 

6回に連打で1点を許し降板となったが、決勝の舞台で堂々とした投球を見せた。

 

そのピッチングの秘訣はしなやかな腕の振りにあったように思う。

ピッチングフォームを見ると、振り切った腕が綺麗に身体に巻きついていくのが確認できる。

 

腕が綺麗に振れているからこそ、ボールにキレが出て、緩急もさらに効果的になっていたように見えた。

 

 

攻撃では3回表、ノーアウトから連打で二塁・一塁とチャンスを作ると、ワンアウト後、1番野原晃仁くんのライト頭上を超える2点タイムリスリーベースで先制。

 続く2番我那覇飛龍くんがきっちり内野ゴロを転がし、三塁ランナーを迎え入れ3点目。この3点目をしっかり取れたのは大きかったと思う。

3安打を集める見事な集中攻撃だった。

 

最終的にこの3点を堅守で守り切り、優勝を決めた。

 

地区大会3位代表ながら、短期決戦で、ワンチャンスをモノにする集中力と、赤崎、金城の左右両エースを中心とした堅守で初の頂点。

投打に安定感をみせ、さらなる伸び代も感じさせる選手達だった。

4番を務めたキャプテンの赤崎くん、トップバッターでショートストップを務めた野原くん、クリンナップを務め、マウンドにも上がった宮城くんらの活躍が鍵を握ってくるだろう。

九州大会でもこの日同様、思い切りの良いはつらつとしたプレーで頑張ってほしい。

 

準優勝となった美東中は、先発した背番号6の伊波琉意投手が失点した3回以外はほぼ完璧な投球で石嶺中打線を抑え込んだものの、打線の援護が得られなかった。

力強いスイングを見せていた打線だが、この決勝は打てそうで打てないまま終わってしまったという印象。

6回に連続スリーベースで1点。最終回にも4番亀田くんがあわやスタンドインかという大飛球を放つなど、その打力の強さを垣間見る事はできたが、点差を取り戻すことは出来なかった。

 

敗れはしたが、どの選手も投打にレベルの高かった美東中。

準決勝で好投した津嘉山憲志郎くんは、この決勝ではマスクを被り、守りを牽引。

トップバッターを務めた主将の新垣颯琉くんは決勝ではショートを守り、ジャンピングスローを披露するなど、その非凡な野球センスでチームを牽引した。

今後もその活躍を楽しみに見ていきたい選手達だった。

 

 

 これまで中学野球はほとんど見ていなかったが、この日の3試合とても楽しませてもらった。 今後も機会が有れば観戦に行きたい。